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2024.03.21
相談員ブログ

腰部脊柱管狭窄症について

【腰部脊柱管狭窄症とは】
日本国民の10人に1人は腰痛に苦しんでいますが、腰痛を引き起こす要因の一つが「腰部脊柱管狭窄症」です。
一般的に40歳以上の中高年が発症しやすく、70歳以上では40%もの人が腰部脊柱管狭窄症になっているという統計があります。
脊柱管とは背骨の中にある神経の通り道のことです。
この神経は骨と靭帯によって周りを取り囲まれていますが、その骨や靭帯が分厚くなり、腰部の脊柱管が狭くなることで神経を圧迫し、足腰の調子が悪くなるのが腰部脊柱管狭窄症です。

【腰部脊柱管狭窄症の症状】
症状はまず腰痛が現れますが、足のしびれや筋力低下、脱力感、排尿・排便障害なども起こります。
また、間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれる症状も見られます。
これは歩くと症状が悪化し、座ると痛みが和らぐ特徴があります。さらに、前かがみになる姿勢を取ると症状が和らぐことも特徴的です。
症状の出方は神経が圧迫される箇所によって異なり、以下の3つに分類されます。
・馬尾型
腰椎の辺りにある馬尾という神経の束が圧迫されます。
両足のしびれや痛み、冷感などの異常感覚、排尿障害が起こります。
・神経根型
馬尾神経から分岐した後の神経根が圧迫されます。
臀部から足にかけての痛みが起き、多くは片側に症状が出ます。
・混合型
馬尾型と神経根型の両方の症状が現れます。

【腰部脊柱管狭窄症の治療】
腰部脊柱管狭窄症と診断された場合、保存療法か手術療法で対処します。
多くの場合、先ずは保存療法を行い、その効果があまり得られない場合に手術療法が検討されます。

[保存療法]
・薬物療法
神経の炎症がある場合や神経の血流が悪いと判断される場合には薬物療法が行われます。
ただし、長期間の服用は胃腸や心臓、腎臓に影響を与える可能性があるため、4週間程度が目安です。
・神経ブロック
直ぐに痛みを取り除きたい時に神経の側にステロイド剤などを注射します。
仙骨部から局所麻酔薬を腰の神経周辺に注射する「仙骨ブロック」や、神経根に麻酔を注射する「神経根ブロック」などが一般的です。
・コルセット装着
・牽引

[手術療法]
排尿障害や排便障害を起こしている場合は早めに手術治療を検討する必要があります。
また、進行性の筋力低下を認める場合も手術を選択肢に入れることがあります。
ただし、症状が発症してから長期にわたると、手術を受けても十分な改善が得られないこともあります。
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