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有料老人ホーム「成城ガーデン」(株式会社ケアギバー・ジャパン)《後編》

“住宅型有料老人ホーム”なのに、看護師が24時間常駐!

 成城という名だたる高級住宅街の中を歩いた先に建つ「成城ガーデン」は、前編でも申し上げたように、今年7月にオープンしたばかりの新しい施設。ですが、建物は、もとは寮だった建物の改装型です。

 それを聞いて、改めて建物外観を眺めれば、なるほど、改装しての新しさも感じる一方、周囲とはしっくり調和して、ずっと前からこの地にあったことが伺える落ち着いた佇まいがいいっすねえ。正面玄関に段差があるのは、改装型だから致し方ないですが、横にスロープもちゃんとありますので、車椅子の方もご安心ください。

 中へ入れば、左右に広い玄関の正面、ガラス張りの壁の向こうに、綺麗に手入れされた中庭が見えます。右側に受付があり、その前を進むと右手に看護師さんたちが忙しそうに働いている、いわゆるナースステーション、左手にはいかにもラグジュアリーなロビー。いやあ、いい雰囲気ですなあ。

 このシンプルな中にも品格が漂う内装と外観は、前編でも触れましたが、東南アジアの長期滞在型ホテルをイメージしたもの。言われてみれば、上等な木肌の質感を活かしたところなんかにバリあたりの高級リゾートの面影がなきにしもあらず……そんな高級リゾートには行ったことないけど。

 中庭に面したロビーでは、天井から何やら紙切れが七夕の短冊のようにひらひらと。これはスタッフの想いがこもったシャンデリア、だそうですが、詳しいことは聞き忘れました。興味のある人はご見学の際にスタッフにお尋ねください。

 右手のナースステーションも、制服を着た看護師さんたちがいたからナースステーションだとわかりましたが、いなければ絶対それとはわからなかったでしょう。それぐらい、病院っぽさはないし、老人ホームらしくもない、どちらかというと、図書館とか美術館とか、そんな感じさえする施設です。

 ところで、いま、さりげなく、看護師さんがいる、と書きましたが、ちょっと思い出してください。「成城ガーデン」は、パンフレットや資料には有料老人ホームとしか書かれていないものの、類型はまぎれもなく“住宅型有料老人ホーム”でしたよね。

 “住宅型有料老人ホーム”とは、その名の通り、住宅、つまり建物や設備に重きを置いた施設のこと。契約も賃貸のマンションやアパートへの入居と同様、入居時に敷金として入居一時金を払い、月々の家賃を収めるという形式で、食費や介護サービスは、介護付き有料老人ホームのようにすべて一括込み込みではなく、その都度、必要な分だけを選べます。

 要するに、比較的自由に食事や介護等のサービスを選択することができる住宅型有料老人ホームは、さほど介護サービスを必要としない人、すなわち、自立度の高い人、に向けた施設なんですねえ、もともとは。

 ちなみに、“サービス付き高齢者向け住宅”って、ありますよね。これも、住宅型有料老人ホームとほぼ同じものだと思っていいでしょう。同じなのに名称が異なるのは、住宅型有料老人ホームは厚労省の管轄、サービス付き高齢者向け住宅は建設省の管轄、だから、だそうです。

 で、何が言いたいかというと、住宅型有料老人ホームは、自立度高めな人向けの施設ですから、通常は看護師さんはいません。いないのが普通です。逆に、住宅型有料老人ホームに看護師さんがいる、というのは、急病人が出たなどの非常時でもないかぎり、珍しいことなんですよ、本来なら。
 
 しかし、そうはいっても、実際問題、住宅型有料老人ホームなのに看護師が常駐の施設が近年、どんどん増えているからややこしい。当お探し介護の取材レポートでも過去、そうした施設をいくつか取り上げました。建物や設備重視の住宅型有料老人ホームでありながら、医療・介護サービスが売り、という施設が増えているのは、そういうニーズがあるから、でしょうね。それが時代の流れ、と言っていいのかもしれません。

 ですから、“住宅型有料老人ホーム”で看護師常駐の施設、というのは他にもあります。今ではとくに珍しくはありません。しかーし、ですよ。看護師常駐といっても、たいていは日中のみ、大体8~9時から17~18時ぐらい、までしかいない、というところがほとんど。それが普通なんです。が、ここ「成城ガーデン」はなんと、24時間、看護師常駐! なんです。驚くべきことに。
  

1階の陽当たりのよいダイニング。


取材当日のメニュー。メインはロールキャベツ。


取材当日の介護食(きざみ食)。

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