トップページ > 選択から入居までの流れ:現在の状況を確認する
現在の状況を確認する
『有料老人ホームを探そう』と思っても、何から始めれば良いのかわからない方が多いのではないかと思います。『お金はどのくらいかかる?』『本人にまだ知られたくない』と、探す人それぞれに事情は様々ですし、それと同様に、有料老人ホームも価格やサービス等、その商品内容は様々です。ですから、有料老人ホームを探しの第一ステップは、資料請求や見学ではなく『どのくらいまでお金は支払えるか』『どのようなサービスを受けたいか』『介護は必要なのか』等、現在のご家族や入居される方の状況を確認することです。『自分達のことだから・・』と理解されているつもりでも、入居後にお金が足りなくなったり、入居後に兄弟間で諍いになったりと、家族間でのトラブルも多く発生しています。有料老人ホーム探しの土台になるものですから、十分に確認しておくことが必要です。
ここでは、有料老人ホームを探し始めるにあたって整理しておくべきポイント、心構えなどについてお話します。
※付録
要介護度を確認する

介護サービスは必要ですか?


有料老人ホームへの入居を検討するにあたって、まず、確認しなければなないことの一つに、『介護サービスが必要なのか』という問題があります。

現在の有料老人ホームは、介護付のホームと介護サービスがないホームに分かれており、その入居にあたっては、

1. 介護が必要な状態の高齢者(要介護高齢者)のみを対象とした有料老人ホーム

2. 介護が必要な人でない高齢者(自立高齢者)のみを対象とした有料老人ホーム

3. どちらの高齢者も対象としている有料老人ホーム

に、分けられています。

ですから、入居を予定されている方が、要介護高齢者か、又は自立高齢者なのかを知ることが有料老人ホーム選定の第一歩なのです。それはつまり『介護保険の要介護認定が終わっているか』ということです。

要介護度の認定はケアマネージャーの訪問調査と医師の意見書によって、どの程度の介護が必要なのかを総合的に判断するものです。この認定を受けるには、現在、自宅で生活されている場合は地域の居宅介護支援事業所(ケアマネージャー)に、また、自宅ではなく病院に入院されているような場合は、その病院に相談されるのが良いと思います。どちらもご存知なければ、市役所・区役所の福祉事務所等で紹介してくれます。

要介護度認定の結果は、以下の7つに分けられます。

自立 介護も支援も必要でないと判断
要支援 介護が必要とは認められないが、社会的支援が必要
要介護1 生活の一部について部分的介護を要する状態
要介護2 中程度の介護を要する状態
要介護3 重度の介護を要する状態
要介護4 最重度の介護を要する状態
要介護5 過酷な介護を必要とする状態

まだ、要介護の認定を受けられていない方もおられると思いますが、ここで重要なことは、ご本人やご家族だけで勝手に判断しないことです。『最近、一人暮らしが心配だから介護付の有料老人ホームに入れたい』と考えていても、『一応自分でできているから自立だから無理だろう・・』と判断される人が多いのですが、専門的な見地から訪問調査を行うと、生活の一部については介護サポートを入れたほうが良いだろう(要介護1)、中程度の介護を要する(要介護2)等と、判断される場合も多くあります。

また、体がお元気で痴呆症状の問題行動が出てきている場合は、『介護付の有料老人ホームに入りたい』と考えていても、『他の入居者の迷惑がかかるから』と入居を断られる場合もあります。どのような状態なのかを専門的に認定してもらうことは、有料老人ホームの選定にあたっては非常に重要なのです。

ただし、骨折や脳梗塞等で入院されて、その状態が安定していない場合など、すぐには要介護度の判定ができないケースもあります、その場合は将来の介護の必要性について担当医師と相談したり、有料老人ホームの相談員にも状況を話しながら見学や選定を進められると良いでしょう。

有料老人ホームにすぐに入ると決めていなくても、介護保険制度を使って介護サービスを受けるためには、要介護度の認定が必要になりますから、スムーズに介護サービスを導入するためにも要介護度の認定を受けて置かれることをお奨めします。


このページのトップへ戻ります。

入居予定・緊急度を確認する

いつまでに探さないといけないのですか?


 介護保険制度までの有料老人ホームは、そのほとんどが自立度の高い高齢者を対象としたものでした。『家事等の煩わしさから開放されて悠悠自適な生活を送りたい』という人が多く、入居される方が、ご自分で時間をかけてゆっくりと探されるということが一般的でした。

しかし、介護保険制度の発足後、特にこの2~3年の間に要介護高齢者を対象にした有料老人ホームが増えてきています。これは、特別養護老人ホームは希望者が多く簡単には入居できないことや、医療機関が経営上長期入院を嫌うことから、自宅で生活できない要介護高齢者の生活の場として有料老人ホームが注目されているからです。この状況は今後ますます進むと考えられています。

この要介護高齢者を対象とした有料老人ホームの場合、探されているのはご本人ではなく息子さんや娘さん等のご家族がほとんどです。ご家族が有料老人ホームを探される場合に重要なことは、『いつ頃までに探したいのか』『いつまでに入居したいのか』ということを確認(意識)しておくことです。この入居予定については有料老人ホームでは必ず聞かれるポイントです。

有料老人ホームを探されているご家族の状況は、大きく次の2つに分かれますので、その状況に合わせた注意事項も述べておきます。

『緊急型の場合』
『緊急型』ですが、これは、病院などから退院を迫られていたり、自宅で生活できない状態となり急いで探しているケースです。家族の介護の問題はある日突然やってきます。入院中の病院から退院の話が出て、自宅では生活できないし、同居することも難しいということになれば、多くの人は慌ててしまいます。更に特別養護老人ホームは2〜3年待ち、老人保健施設も一杯で入れないと言う話を聞かされ、『すぐに入居できればどこでも良い』という気持ちになってしまいます。しかし、そうなると良い有料老人ホームを探すことはできません。
介護が必要になり、自宅での生活が難しいことを説明すれば、病院から無理やり退院させられることはありませんし、介護付の有料老人ホームを探していることを説明すれば、理解は得られるはずです。また、2〜3週間もあれば、じっくりと話を聞いて見学、検討する時間は十分ですし、短期間であれば特別養護老人ホームに併設されているショートステイ(短期入所生活介護)を利用するという手段もあります。有料老人ホームは、これから何年にも渡って生活される新しい住居です。慌てないでじっくり検討することが必要です。

『そろそろ型』
『田舎の親のことが心配だから、そろそろ有料老人ホームでも探そうか』と考えている『そろそろ型』の方は、逆に、ある程度入居までの検討期間、入居予定日を意識して探す必要があります。現在の有料老人ホームだけでなく、これからできる新しい有料老人ホームも対象に検討することができるのですが、『興味があるので』という程度では、見学するにも入居されている方に失礼ですし、有料老人ホーム側も真剣に相談に乗ってくれません。 現在の状況を基本に、『緊急ではないが、3ヵ月程度を目処に探したい』『本人にはまだ言っていないが、半年以内には呼び寄せたい』等、入居予定を意識して検討していく必要があり、実際にその意識を持たないと予定は進まないでしょう。


このページのトップへ戻ります。
本人の意思を確認する

ご本人や他の家族は、どのように考えられていますか?


ニュースを見ても、高齢者の自宅での転倒事故や入浴中の死亡事故等は多くなっていますし、孤独死や高齢者世帯の火災も増えています。また最近では「振り込め詐欺」や「マルチ商法」「強引な訪問販売」などの詐欺事件が横行しており、その被害者の大半は高齢者です。

ですから、ご家族が有料老人ホームを探されている理由も、『親の一人暮らしが心配』『そろそろ介護がないと生活できない』など、身体的な能力の低下や一人暮らしに対する心配や不安によるものが多くなっています。

有料老人ホームへの入居は、周りのご家族やご兄弟が、現在のことだけではなく将来のこと等も含め、出されたベストな選択なのかもしれません。しかし、最終的に有料老人ホームに入居するのかどうかを決定するのはご本人です。ご本人が納得されていないのに強引に入居させることはできません。

ですから、ご本人に有料老人ホームの入居についてどのように伝えるか、また入居の意思について確認することは非常に重要になります。『その選択しかない』と家族が考えていても、住み慣れた自宅で生活できなくなることのショックや、新しい生活を始めることの不安などから、現実から目をそむけたり、昔の養老院のイメージから有料老人ホームへの入居を拒否したりする方も多いのです。

これは、ご本人の考え方や身体状況にも大きく左右されます。最近では介護が必要になれば介護付有料老人ホームに入りたいと考えておられる方も多いようですし、長期の入院をされていたり、体の麻痺が重いなど、自宅でこれ以上生活することが無理だとご本人も理解されている場合は話を切り出しやすいものです。しかし、一人で自由に生活をされていて、周囲から見れば非常に危険なケースでも、本人がまだまだ大丈夫だと思われているような場合は、家族の心配をよそに、全く話が進まないこともあります。

しかし、そのような場合でも、本人が有料老人ホームの入居を納得するまで探せない、ということではありません。有料老人ホームというサービスにはまだまだ誤解されている部分も多いと思いますし、実際にどのような生活を送ることができるのか、どの程度のお金がかかるのか等も含めて、安心で有意義な老後の生活を送るための一つの手段として、ご家族は、事前に調べてご本人が納得されるように伝えることが大切です。

ただし、感情的になりやすい問題でもありますから、他の家族から本人には内緒で老人ホームを探していることを漏れ聞いたり、話をする前にパンフレットを目にしたりということになれば、態度を硬化させてしまう結果にもつながります。

人生最後の有料老人ホームでの生活を有意義に過ごすためには、良い有料老人ホームを探すだけではなく、安心して納得してご本人が入居できるように、周りのご家族は本人の意志や思いを汲んで、じっくりとお話をされることが大切です。ご本人が納得されてない場合は、すぐに解決することは難しいかもしれませんが、体験入居をすすめたり、他のご兄弟やご家族がおられるのであれば、しっかりとコンセンサスを取って、進めていかれると良いでしょう。


このページのトップへ戻ります。
本人・家族の希望・要望を確認する

有料老人ホームで、どのような生活を送りたいですか?


有料老人ホームを選ぶための比較となると、基本的にはその費用やサービスの内容を中心に検討することになります。確かにそれは生活の基礎部分ですから、選択時には重要な要素なのですが、実際の生活という視点から見ると、介護サービスだけが充実していても、豊かな暮らしが送れるというわけではありません。

入居される高齢者にも、それぞれにこだわりや好みがあり、どのように暮らしていきたいのかというその希望やニーズは人によって大きく違います。有料老人ホームのサービスとして『少しお金がかかっても美味しいものが食べたい』『部屋で小鳥を飼いたい』『趣味のガーデニングを続けたい』など生活に関わるものもありますし、その他『月に一度はお墓参りをしたい』『故郷に近いところで生活したい』等の個別の希望を持つ方もおられます。また、ご家族にとっても、『できるだけ自分達の近いところで探したい』『月に一度は一緒に外で食事がしたい』等の希望もあるでしょう。

有料老人ホームで、住み心地の良い、豊かな生活を送るためには、『どのような生活をしたいのか』『これからの生活で何を重視するのか』という積極的なニーズをしっかり整理しておく必要があります。逆に、これまではやりたくてもできなかった趣味や、要介護状態となってあきらめていた楽しみも、『有料老人ホームに入れば可能になる』ということがあるはずです。
自分の生活を有料老人ホームの生活に合わせるというのではなく、介護が必要になっても、最後まで自分らしい生活を送ることができる有料老人ホームを選ぶ、という視点が重要なのです。


有料老人ホームのどのサービスに重点を置きますか?
(手厚い介護体制・医療体制・食事サービス等)
どのような環境で暮らしたいですか?
(自然環境・交通環境・子供たちとの距離)
どのように暮らしていきたいですか?
(趣味・習慣・その他生活上のポイント)

多くの有料老人ホームでは、できるだけ個別のニーズや要求に応えられるように配慮しているようですが、有料老人ホームによっては、構造上やサービス提供上できないこともあります。この個別の希望やニーズにどの程度まで対応することができるのかは、一つ一つパンフレットに書いてある訳ではありませんので、それぞれに見学時や説明を受ける時に確認することが必要です。

これからの生活において何を重点に置くかは人それぞれ違います。他人から見れば、あまり重要でないようにに見えても、ご本人にとっては大切なこともあります。ご本人やご家族で相談して、きちんと整理しておくことが必要です。


このページのトップへ戻ります。
どのくらいの費用が必要か計算する

どのくらいの月額費用・一時金を想定されていますか?


有料老人ホームに支払う費用としては、入居時の一時金と管理費・介護サービス費用などの月額費用が必要になりますが、実際に生活するために必要なお金はそれだけではありません。例えば、寝たきりで全介助が必要になれば、紙オムツ等の介護材料費が必要になりますし、趣味や余暇を楽しみたいと思われているのであれば、その費用や交際費などが必要です。また、通院されているのであれば、月々の医療費は必要ですし、入院ということになれば、有料老人ホームの家賃と入院費の2重の支払いが発生します。

お元気な方が有料老人ホームに入られるのと、重度の介護が必要な高齢者が入居されるのとでは、必要資金の計算という観点からは変わってきますし、また、ある程度元気な時に入居されても、加齢に伴って重度の介護が必要となる可能性もあり、必要な費用は変わってきます。また、当然年齢にも大きく影響されるでしょう。つまり、入居される方の状態やどのような生活を送るかによって必要な費用は大きく変わるのです。

途中で、費用の支払いが滞るということのないように、また、やりたいことができなくて寂しい思いをしなくてもいいように、どのくらいお金がかかるのか、どのようにして準備するのか、余裕をもって計画を立てることか必要です。

ポイント1  月額費用の支払い
まず検討しなければならないことは、どの程度、毎月の有料老人ホームでの生活費に当てることが可能なのかということです。これはご本人の年金等、月々の収入を中心に考えることになりますが、足りない場合は、預金の取り崩しや、ご家族がどの程度支援することができるのかも確認する必要があります。

ポイント2 入居一時金の支払
入居一時金については、入居時に一括して支払うものですが、数千万円のものから200万、300万円程度のもの、又最近では、入居一時金が不要な有料老人ホームもあります。ご本人の預金から支払われることが多いようですが、緊急時や入院などの臨時出費も考えられますから、ある程度の余裕は残しておくべきでしょう。

ポイント3 その他費用の支払

パンフレットには、入居一時金の額や月額の支払費用がかかれていますが、実際はその他費用として、介護備品(紙オムツ等)の自費の費用や、通院などの医療費などが必要となります。趣味や孫へのお小遣いなども必要と考えれば、余裕をもって生活するには、その他に月々5万円〜10万円程度の費用は必要だと言われています。これは、年齢や要介護度、本人の趣味や希望によっても大きく変化しますので、年金受給額や預金の取り崩し、ご家族の支援可能額等、総合的に判断して費用概算を検討する必要があります。


モデルケース1
男性 85歳 要介護4
(資金原資)
年金収入 月額20万円
入居時預金額 2,000万円
(有料老人ホーム支払額)
入居一時金 500万円
毎月費用 20万円
・高齢で重度要介護・寝ていることが多い
・月額の不足分は、預金取り崩しで賄う
・子供からの資金援助は可能だが、足りなくなった時に支援する
モデルケース2
女性 75歳 要介護1
(資金原資)
年金収入 月額12万円
入居時預金額 4,000万円
(有料老人ホーム支払額)
入居一時金 1,000万円
毎月費用 20万円
・月額の不足分は、預金取り崩しと家族の支援(月5万円)で賄う
・有料老人ホームの費用は家族が支援し、趣味などのその他費用は自分で負担
モデルケース3
女性 80歳 要介護2
(資金原資)
年金収入 月額15万円
入居時預金額 4,000万円
(有料老人ホーム支払額)
入居一時金 800万円
毎月費用 18万円
・月額の不足分は、預金取り崩しで行う
・子供がなく家族の支援は不可で預金額を中心にして計算する
モデルケース4
女性 85歳 要介護3
(資金原資)
年金収入 月額15万円
入居時預金額 5,000万円
(有料老人ホーム支払額)
入居一時金 1,000万円
毎月費用 25万円
・月額の不足分は、預金取り崩しで行う
・家族の支援は若干ならば可能、基本的には預金額を中心にして計算する


このページのトップへ戻ります。
ご利用に際して個人情報の取り扱いサイトマップ会社概要ホーム経営者様お問い合わせ一般ユーザー様お問い合わせ