1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. 老人ホーム取材レポート
  3. サービス付き高齢者向け住宅(一般型特定施設入居者生活介護)「ひだまりガーデン南町田」(はなまる会)
2015年12月16日

サービス付き高齢者向け住宅(一般型特定施設入居者生活介護)「ひだまりガーデン南町田」(はなまる会)

東京都町田市鶴間にある「ひだまりガーデン南町田」を取材。

お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、感じて、体験したままを報告する施設取材レポート。今回は「ひだまりガーデン南町田」を訪ねました。

■今年7月にオープンしたサービス付き高齢者向け住宅(一般型特定施設入居者生活介護)※

※特定施設とは「有料老人ホーム」を指し、入居者に対し施設が提供するサービスの内容等を計画し、その計画に基づき提供する、入浴、排せつ、食事、選択、掃除等の介護、その他の日常生活上の世話、機能訓練及び療養上の世話をいいます。(介護保険法第8条第11項)「一般型」は「包括型」ともいい、特定施設の従業者が入居者に対して包括的にサービス提供を行います。

 「ひだまりガーデン南町田」には、これまで私お探し介護ライターが訪ねた施設にはなかった、はじめての特色が2つあります。その1つ目は、姉妹施設がない単独の施設であること。過去にレポートした施設はすべて、少ないところでも3施設、多いところでは14施設、一番最初にレポートしたベネッセに至っては全国で数え切れないほどの施設を持つグループ(あるいはシリーズ)の中の1つでした。しかし、今回の「ひだまりガーデン」は今のところ南町田のみ。姉妹施設はないようです。

 というと、もしかしたら皆さんの中には、単独の施設では不安だから、多くの施設を抱えるグループのほうがいい、と考えている方がいらっしゃるかもしれません。でも、「ひだまりガーデン」に関しては大丈夫。太鼓判を押します。なぜなら、「ひだまりガーデン」を運営する「医療法人社団 はなまる会」は、姉妹施設こそありませんが、医療機関の「南町田はなクリニック」なども運営しており、10年を超える在宅医療や認知症グループホームの経験と実績があるからです。とくに現在、世間的にも非常に関心が高まっている認知症への対策は、むしろ進んでいるといっていいでしょう。

それに、そもそも「ひだまりガーデン南町田」がオープンしたのは、なにしろ今年の7月ですから、単独なのは当たり前というか、今だけのことですよ、きっと。今後、「ひだまりガーデン」が2つ、3つと施設の数を増やしていって、一大グループとなるのは時間の問題だ、と私は勝手に思っています。なぜそう思うかはこれから追々述べていきますが、今後の発展が期待できる医療法人が手がけた最初の施設に入居するチャンス! という見方もできることは最初に申し上げておきます。
2つ目は、「ひだまりガーデン南町田」はサービス付き高齢者向け住宅(一般型特定施設入居者生活介護)であること。といいつつ、ここでは介護付有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の違いについての説明は割愛させていただきます。お探し介護ライターを拝命して半年足らず、まだまだこの業界では素人の私なんかより、ずっと詳しいお探し介護相談員がいますから、ぜひ、そちらにぜひ直接質問してみてください。きっと丁寧に教えてくれますから。

■「グランベリーモール」の先という立地も長所の1つ

 「ひだまりガーデン南町田」の最寄駅は、東急田園都市線「南町田」駅。言うまでもありませんが、この駅は降りるとすぐ目の前に「グランベリーモール」が広がっています。まるでテーマパークのような、とはちょっと言い過ぎですが、ショップやレストランが並んで楽しそうな雰囲気が駅前から漂っています。これは好きな人にはたまらないですよね。とくにご家族の方にとっては、「ひだまりガーデン南町田」へ来たついでにお買い物や食事を楽しめますし、子供さんも喜んでついてくることでしょう。この「グランベリーモール」の中を突っ切った先に位置するというのも、「ひだまりガーデン南町田」の長所の1つといっていいと思います。

 ただし、「グランベリーモール」を過ぎてから先は、初めての人は迷ってしまうかもしれないので要注意。立地的には、戸建住宅が密集した外れ、といったところですが、住宅街に入ると目印がないのでわかりにくいです。道順の説明もここではギブアップ! なにしろ、今回も同行したお探し介護入居相談員が、一度行ったことがあるくせに道を覚えてなくて、スマートフォンのナビを頼りに辿り着いたぐらいですから(笑)。パンフレットをみると、「南町田駅」より徒歩11分(約870m)とありますが、行きはそれより遠く感じました。それでも、帰りは違う道を教えてもらって、その通りに行くと、逆にずいぶん近く感じましたので、慣れれば駅近の便利な立地と言えます。駅からバスを使わず、歩いて行けますからね。(ただし、南町田病院のシャトルバスが無料で利用できるようです)クルマなら、国道16号線・大和バイパスをから「東名入口」の信号で厚木街道に入り、東京女学館の手前を右折して町田市立鶴間小学校の前。クルマのほうがわかりやすくて便利かもしれません。

足湯ガーデン「安心してください、ノンアルコールです」
外観。「南町田」駅より徒歩11分(約870m)
1階ラウンジ。鉄板焼きを提供することも

外観からは想像できない豪華な内観

 というわけで、途中、「グランベリーモール」で引っかかってお茶したり、迷ったりしながらたどり着いた「ひだまりガーデン南町田」の外観は、まあ、それなりの、地上5階建ての鉄筋コンクリート造り。これまで紹介してきた施設の中では大きいほうですが、さほど威圧感を感じないのは、落ち着いた色調で統一されているからでしょう。ちょうど病院とマンションの中間ぐらいの、センスが良いといえば良いんですが、悪く言えば、取り立てて特徴のない建物です。が、よくみると、エントランスに張り出した中2階の屋根の上がバルコニーになっているようで、わずかにそこだけが他との違いを主張しています。たしかに、天気の良い日にそこにテーブルとチェアを出して、お茶なんかするとさぞ気分良さそうです。とはいえ、それもまあ、そうしたバルコニーがある施設は珍しくありませんから、特に取り上げるべきものでもないか、なんて思いつつ建物の中に入って、驚きました。いやはや、こんな老人ホーム(正確にはサービス付き高齢者向け住宅(一般型特定施設入居者生活介護)ですが、ややこしいので以下、老人ホームと称します)があったとは! ある意味、カルチャーショックを受けましたね。

 なにが素晴らしいかって、建物に入った途端に目前に広がる、反対側の景色まで見通せる開放感たっぷりの空間も、“ひだまり”の名の通りに燦々と差し込む明るい日差しも、もちろん素晴らしいんですが、それよりもやはり、どうしても目が行ってしまうのが、いかにもゴージャスな雰囲気を漂わせている一角。パンフレットをみると、「ひだまりカフェ」という名称になっていますが、雰囲気はカフェというよりはラウンジです。まるで高級なホテルのような、という表現をいつもなら使うところですが、これ、ような、ではなく、まったくそのまま高級ホテルのラウンジですね。座ったら体が沈み込んでしまいそうなソファでゆったりと、巨大なテレビに流れている映像を楽しめます。鉄板焼きもできるバーカウンターの上には、あれ、なんていうんですかね?取っ手がついていて、ステーキなんかにかぶせるやつ。そのピカピカのステーキカバーが銅色の光沢を放ち、奥の棚には高そうなお酒のボトルがズラリ。コーヒーサイフォンも数あって、香り高いコーヒーでお客様をおもてなし、といった様子が目に浮かびます。

 しかも、壁にはあの「竹久夢二」の絵もズラリと展示されていて、美術館の趣も。竹久夢二、好きな人はホントに好きですよね。私も結構好きです。後で聞いたら、やはり「美術館のバーラウンジ」をイメージしているそうです。ホテルじゃなくて失礼しました(笑)。でも、カウンターがあって、お酒や食事(要予約)、コーヒーやお茶のサービスでおもてなしできるところなんかは、やっぱりホテルのようだと思いました。これも後で聞いた話ですが、鉄板焼きはあの名店「うかい亭」から習ったそうですよ。設備だけでなく、人のサービス技術の向上にも余念がない、「ひだまりガーデン南町田」自慢のバーラウンジ。ホテルのような、ではなく、ホテルそのもの、いや、もしかしたらホテルさえも凌駕しているのかも。そんなバーラウンジを備えた老人ホーム。他にはまずないんじゃないでしょうか。

■田舎の風景を眺めながら楽しめる「足湯」

 さらにもう一つ、他の老人ホームにはまずないだろうと思われる設備がここにはあります。それが「足湯」。温泉地などでよくある、あれです。さすがに温泉かけ流しというわけにはいきませんが、週に数回、お湯を張って「足湯カフェ」を楽しんでいるそうです。面会のご家族の方でも、前もって頼んでおけば、気軽に楽しめるそうですから、皆さんもぜひ一度ご体験を。もちろん我々取材陣も体験させていただきました。
 肌に良いという入浴剤を入れてくれて、白濁したお湯にお花を浮かべていただくという大サービス。ああ、贅沢ですね~。さらに、ご好意で特別にビール(ノンアルコールですよ)まで注いでもらっちゃったりなんかして、取材であることを忘れそうになりました(笑)。

 足湯に足を浸し、温まりながら眺める目の前の景色もいいですねえ。いや、大自然というわけではありませんよ。言ってしまえば単なる畑です。時には畑仕事をしている人も見えます。田舎に住んでいる人なら見慣れた何の変哲もない景色でしょうが、都会に住んでいてビルやコンクリートの建物ばかり見ている人なら、間違いなく癒されます。人の手で育てられた農作物とはいえ、やはり緑を目にすると心が落ち着くんですよね。時折、カラスがカァ、と鳴いて、木に成っている柿色も風景のアクセント(ちょうど柿の木に実がなっていたので)。いつまでもボーッと眺めていたいような景色が目の前に広がっています。だからこそ、「足湯」の良さがひき立つんですよねえ。そんな「足湯」がある生活を楽しめる老人ホーム。もう1度言いますが、他にはまずないんじゃないでしょうか。

■オリジナルカクテルのウェルカムドリンクでお出迎え

 そんな、いきなり豪華なラウンジや足湯に心奪われた我々を迎えてくれたのは、大谷博常務理事と、土屋真知子支配人。いやいや、我々ごときの取材にわざわざ理事のような偉い方が対応していただいて、恐縮です。
挨拶して、ラウンジ横のテーブル席についたら、ウェルカムドリンクが出てきました。やっぱりホテル、それもリゾートホテルのサービスですよね。しかもそのウェルカムドリンクが、なんとオリジナルカクテルなんだとか。ショウガの爽やかさを効かせた、ちょっとトロピカル風でもある、普通にバーの看板メニューを張れそうな一品。美味しいです。しつこいようですがもう1度言わせていただきます。オリジナルカクテルを用意している老人ホームなんて、他にあります?

 さて、ようやく本題に入りましょう。大谷理事と土屋支配人、そしてウェルカムドリンクを持ってきてくれたアクティビティ・コンセルジュの諏訪光一さんも交えて、お話を伺います。話の中心はやはり大谷さん。この方、もともと技術畑の人のようで、これまで手がけた数多くの事例も交えて、色々と興味深い話をたくさんしてくれました。大変お話し好きの方でもあるようです。でもですねえ、設計に関するお話をここで紹介すると、取材の本筋からは逸れてしまいますので、申し訳ありませんが、ここでは割愛!「南町田は再開発が進んでいて、これからどんどん変わっていきますよ」なんて言われても、ちょっと話が大き過ぎまして(笑)。もちろん設計の話ばかりではなく、介護や医療についてもとてもよく勉強されていて、認知症の最先端治療のお話などもしていただきましたが、これも話し出すと長くなって、肝心の施設の紹介ができなくなるので、残念ですが、やはり割愛! 大谷さん、面白いお話をたくさんしていだだいたのに、すいません。また改めて、施設紹介ではなく、大谷さんをテーマとした取材で(笑)、お話を聞かせてください。

外観からは想像できない豪華な内観
看護師が24時間365日常駐。健康管理にて
外観からは想像できない豪華な内観
5階に唯一ある設備「理美容室」素晴らしい景色
外観からは想像できない豪華な内観
オリジナルカクテルのウェルカムドリンク

認知症と終末の迎え方に真剣取り組む

■介護体制と医療連携へのこだわり

 というわけで、ここからは土屋支配人のお話を中心に進めていきますが、その前に、パンフレットからの引用になってしまいますが、このほうがわかりやすいので、「ひだまりガーデンの5つのこだわり」を挙げてみます。
①「自然と共存した暮らしと充実した介護体制」、②「運営主体が医療法人だから実現する充実の医療連携」、③「産地直送&契約農家にこだわった家庭的で美味しい食事」、④「個室約20㎡(12畳)にシャワールーム完備など充実の施設・設備」、⑤「緑豊かで交通利便性の高い立地環境」。この中でもとくに土屋支配人がこだわっているのは、やはり①と②の「介護体制」と「医療連携」の充実。これに関しては、冒頭でも少し触れましたが、「ひだまりガーデン南町田」を運営する「医療法人社団 はなまる会」は、「南町田はなクリニック」も運営していますから、そこと直結した医療・健康サポートを提供できます。加えて、近隣の「南町田病院」や、「あさがお歯科」とも医療連携。24時間365日常駐の看護師による医療サービスが受けられます。

■「認知症は病気ではなく、自然現象」

 また、介護支援の中ではとくに認知症ケアに力を入れていて、厚生労働省の指定研修を受けた認知症介護指導者を中心となり、最適な個別ケアをご家族や医師・看護師・介護士・ケアマネージャーなどの法人内のチームアプローチで提供。看取りまでサポートしています。というお話を土屋さんはしてくれたのですが、こうして要点だけまとめてしまうと、どうしてもパンフレットに書かれたままになってしまっていけないので、この取材中、私が個人的に一番印象に残った土屋さんの言葉を取り上げます。それがこれ。

「私たちは、認知症を病気として捉えてはいません。誰にでも訪れる、自然な現象だと考えています」
 ああ、そうか、と思いましたね。今は認知症に対する関心が非常に高まっていることもあり、身内が認知症なったら、ものすごく大変なことだと思ってしまいますが、そうではなく、あるがままを受け入れてあげればいい、ということでしょう。身内にまだ認知症患者がいない私の勝手な想像で恐縮ですが、こういうふうに言われると、ホッとする、というご家族も多いのではないでしょうか。といっても、現実には、あるがままを受け入れたくても、その対応ができない、というご家庭も少なくないと思います。そうしたときは、こういう施設で、土屋さんのような考え方を持った人に相談するのが一番の良策ではないでしょうか。

 実際、90半ばを過ぎてここへ入居されたお父さん、少し認知症がはじまって、家にいるときは義理の娘さんと喧嘩が絶えなかったそうですが、「ひだまりガーデン南町田」へ来てからは状態が落ち着き、いまは誰がみても認知症とはわからないほど元気だそうです。その娘さんが驚いたことには、たまに家に連れて帰ろうとすると、「ここが僕の家だ」と言って帰りたがらず、帰ってもすぐに「ひだまりガーデン南町田」へ戻ってくるといいます。よほど居心地がいいんでしょうね。

■終末の迎え方が大事

 もちろん認知症だけではありません。「大切なのは、人と向き合い、“感じる”こと」という土屋さんは、入居者に寄り添うためには、まず入居者のことをできり限り知ることが大事、ということで、入居時には皆さんに「自分史」を書いてもらっているといいます。入居前にアンケートをとるのは当たり前ですが、「自分史」とはすごいですね。

「書くのは大変なんですが、自分を見直すいい機会になった、ありがとう、と感謝されることも多いですよ。それはご家族にとっても同様です。長年一緒に暮らしてきたご家族でさえ知らなかったことって、意外にあるんです。それを知ることができてよかった、という声はたくさんいただきました」
 人生を積み上げてくれば、今まで家族にも話せなかったけど、他人なら話せる、ということもままあります。それを親身になって聞いてあげるスタッフが、「ひだまりガーデン南町田」にはいます。体のケアだけでなく、心のケアにも、一生懸命です。

 さらには、オープンしてまだ半年足らずながら、すでに「看取り」、つまり終末期ケアも行っています。取材時の先週も看取られた方がいらっしゃったそうですが、その方のスッキリした寝顔と、ご家族から「ここへ入れてよかった」という感謝の言葉をいただいて、「感激しました」と話してくれました。「週末の迎え方も大事」というのも、「ひだまりガーデン南町田」のスタッフ一同の信念です。それでも、毎日、「もっと何かしてあげられることがあるんじゃないか」と考え続け、スタッフ教育にも心を砕いている土屋さん。私は最初に、「ひだまりガーデン南町田」は老人ホームではなく、サービス付き高齢者住宅である、と申し上げました。その違いについての説明はお探し介護相談員に直接尋ねてほしい、ということで説明しあませんでしたが、なんとなく、その字面から、サービス付きといっても住宅なのだから建物が主でサービスは普通の老人ホームより劣るのでは?と思っている人も多いかと存じます。しかしここ「ひだまりガーデン南町田」は、サービス付き高齢者住宅でありながら、老人ホームよりも手厚く、心のこもったサービスを提供しています。そのことだけは理解していただけると幸いです。

導線を第一に考えた設計

 あ、設備については、豪華なラウンジと足湯の話しかしていませんね。改めて館内を回ってみましょう。館内全体の特長としては、まず、「導線を第一に考えて設計した」(大谷さん)とのこと。この導線というのは、通常なら人の動きの導線ですが、ここでは視線も含みます。というのは、館内のどこにいても反対側まで見通せるのです。しかも各所の出入口がガラス張りになっていて、外まで見えます。だから明るいし、開放感がある。さすが大谷さん、素晴らしい設計です。あんまり見通しがいいので、となりのマンションからも中が丸見えのようですが、それもまた、ここがいかに活気に溢れているかを見てもらえたらいい、ということで。居室は1人用20,62㎡が83室。2人用39,72~40.54㎡が6室。ナースコール、温水洗浄暖房付便座付きトイレ、エアコン、自動火災報知機、独立洗面所、緊急通報装置、収納スペース完備。各部屋のシャワールームがついているのが老人ホームではなくサービス付き高齢者住宅ならではですね。2人用部屋もみせてもらいましたが、これもいいですね。ご夫婦で夢のような豪華マンション風の暮らし。ここを1人で使いたいという人もいるそうです。

 共用スペースは前述のラウンジの他、ダイニング、多目的室、理容室、菜園など。おまけに「売店」まであるところも、他の老人ホームとは違うところです。屋上も広々として素晴らしいですね。もちろんここも季節ごとのイベントなどで使っているそうです。花火大会をみんなで鑑賞したこともあるそうで、楽しそうです。1階駐車場前のスペースでもゴルフのパターの練習をしたり、テーブルとチェアを出して日向ぼっこしたりもするそうです。取材当日はお探し介護相談員がホールインワンを決めて大喜びしたことは、取材とは関係ないので伏せておきます(笑)。

各種設備が揃う広いアクティビティホール

 特筆すべきは、「アクティビティホール」。ここはたっぷり余裕のスペースの中、グランドピアノをはじめとする音響設備が整っていて、かなり本格的なコンサートが可能です。スクリーンも出てきて映画鑑賞会や勉強会、各種のイベントもここで行えます。その奥では「レッドコードエクササイズ」として、各種の最新マシンが天井から吊り下げられています。ここで受けられる時代の最先端を行くエクササイズ、ちょっとやってみたかったのですが、残念ながら時間がないのでパス。自慢の食事も時間がないのでパス。う~ん、ぜひもう一度来て、食事もエクササイズも体験したかったなあ。またの機会をおまちしております。

 と、ここで、マイクにインコのぬいぐるみが止まっていたので、案内してくれた諏訪さんに聞いてみると、大変良いエピソードがあったのでぜひご紹介させてください。

 ある日、諏訪さんは認知症の入居者を連れて、動物園へ行きました。諏訪さんはアクティビティ・コンセルジュですから、アクティビティの一環ですね。そのとき、諏訪さんは売店で何気なく、インコのぬいぐるみを手にしました。ほんとに何気なく、買う気もなかったのですぐに棚に戻して、そのまま帰ってきたのですが、後日、その一緒に動物園に行った入居者が、「はい、これ、お土産」といって、そのインコのぬいぐるみを諏訪さんにプレゼントしてくれたそうです。認知症の方がですよ。とても良い話だと思いませんか? それも諏訪さんが常に、土屋さんの考えを実践して、認知症の人も健常者と同じように接していたからだと思います。諏訪さんにとっては勲章であり、宝物でもあるインコのぬいぐるみ。ご見学の際はぜひ、そのインコにもご注目ください。

認知症と終末の迎え方に真剣取り組む
2人居室(夫婦部屋)にはキッチン、お風呂も完備
認知症と終末の迎え方に真剣取り組む
機能訓練室にある「レッドコードエクササイズ」
認知症と終末の迎え方に真剣取り組む
アクティビティ・コンセルジュの諏訪さんと「インコ(ぬいぐるみ)」

老人ホーム・介護施設探しは「老人ホーム相談プラザ」で
老人ホーム相談プラザは、有料老人ホームや介護施設を経験豊富な専門の相談員が店舗・訪問・電話・オンライン・一括資料請求等、無料で相談・紹介をしています。老人ホームのホームページやパンフレットに記載されていない評判や雰囲気、医療・介護体制の実態、特色など実際に訪問しないと分からない最新の情報を収集し、公正・中立な立場でプロの目線からお客様のご希望に合った老人ホーム・介護施設を選定・ご提案いたします。老人ホームの見学予約・見学同行・入居時の送迎支援、入居後のアフターフォローもおまかせください。
  1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. 老人ホーム取材レポート
  3. サービス付き高齢者向け住宅(一般型特定施設入居者生活介護)「ひだまりガーデン南町田」(はなまる会)
お気軽に相談員にお尋ねください