自分に合ったホーム選び 5つの鉄則
ご家族のために有料老人ホームを選ぶ場合、少なくともこれだけは覚えて欲しい有料老人ホーム選び5つの鉄則です。
鉄則1 余裕を持って探す
骨折・脳梗塞等で家族の介護の問題が発生した場合、病院からの退院促進や、家族同士での話し合い、同居の難しさ等、考えるだけで気が重くなります。しかし、最近では、高額なホームだけでなく、一時金や月額費用も中階層を対象としたものが次々と開設されていますから、その解決の一手段として有料老人ホームが当てはまるのであれば、道は大きく開けてきます。また、ショートステイ(1週間〜2週間程度)や老人保健施設への一時入所(3ヶ月〜6ヶ月程度)を利用すれば、次の生活の場を探すための時間は十分です。有料老人ホーム業界は、買い手市場であり、新しい有料老人ホームが開所と同時に100%埋まってしまうということはありません。これからの生活の基盤になるのですから、現状の焦りや不安から逃れるためではなく、最も家族や本人の希望を取り入れた新しい生活のために、じっくり比較して、ゆっくり探すという心の余裕を持つことが大切です。
鉄則2 選びの3大要素と希望や不安を整理
有料老人ホーム選びの3大要素は、「立地」「サービス内容」「価格」です。「長男の家に近いホームで、介護サービスが付いていて、月額費用は17万円以内のホーム」等と、一応のターゲットを絞り込んで、探し始めることになります。ただし、有料老人ホームのサービスや価格は多様化していますので、「介護サービスが手厚い」「24時間看護師常駐」「基本サービス中心だが低額」など、ホーム毎にセールスポイントは違います。ですから、どのようなポイントに重点を置くのかを、事前に話し合っておくことが必要です。
また、有料老人ホームへの転居は、新しい生活に対する不安も大きくなりますから、トラブルやリスクから目をそらさずに、入居にあたっての不安を整理しておくことも大切です。人に紹介されて評判のよいホームに入居したけれど、自分の家族には合わないということも少なくありません。評判や他人からの紹介は大切な情報の一つですが、「理想の有料老人ホーム」は、それぞれの入居者や家族の希望や身体状況によって違うのです。
鉄則3 できるだけ多くのホームを比較・検討する
「有料老人ホーム選びは、多様化している有料老人ホームを比較・検討することです。有料老人ホームは特別養護老人ホームのような老人福祉施設ではありません。ですから、たくさんのホームを比較すればするほど、「AホームとBホームは、一時金の償却方法違うな!」「同じ介護付でもスタッフの数が違うな!」「このホームは食事が別料金か!」など、有料老人ホーム毎に、そのサービス内容や価格設定の方法、スタッフ教育の質が大きく違うということがわかってきます。地域での有料老人ホーム数にもよりますが、少なくとも3社、できれば5社〜10社の有料老人ホームを比較・検討しないと、その概要をつかむことはできません。評判や紹介だけで選ぶのではなく、複数の有料老人ホームを比較・検討・見学を行うことが、有料老人ホーム選びには不可欠です。鉄則4 入居後の生活をイメージして見学
初めて有料老人ホームの見学に行くと、その建物や設備の豪華さに驚き、事前にサービス内容を比較・検討していても、建物や雰囲気に飲まれてしまう人がいます。しかし、要介護状態の高齢者が有料老人ホームで快適に生活するためには、仕様の豪華さよりも、「移動のしやすさ」「使いやすさ」が、より重要になってきます。また、興味のないようなレクレーションや使えないような設備が多く準備されていても、それは費用がかさむだけで何の意味もありません。必要な設備やサービスは、入居者の身体的状況や希望によって大きく違いますから、見学をより有意義なものとするためには、入居者の実際の生活をイメージすることです。運営が始まっている有料老人ホームであれば、どの部屋に入居することになるのかわかりますから、リビングへの距離やプライバシーなどの住居環境、現在入居されている方の生活も見ることができます。また、新しいホームであれば、一番本人に合った部屋を選ぶことができるでしょう。部屋の広さや向き、車椅子生活での居室環境、本人が持っていきたい家具は入るかなど、実際の入居時の生活に合わせた質問をすることも可能です。より具体性をもって見学すると、その質問の幅も大きく広がります。
鉄則5 疑問は納得するまで確認する
有料老人ホーム選びは、ほとんどの人にとって初めての経験ですから、契約書や重要事項説明書を読んでもわからないことや、新しい疑問は次々とでてきます。また、他のホームの見学で聞いた新しい情報によって発生する新たな疑問や、入居者や家族それぞれの個別の希望や心配もあるでしょう。せっかく事前に準備していても、「個人的なことは恥ずかしくて聞けない」「経営のことやトラブルについては質問しにくい」と言う話をよく聞きます。しかし、聞きにくい、答えにくい質問はすべて重要なポイントですし、対応の難しい希望やニーズに対して、どのように答えるかで、そのホームの経営体質や誠意を読み取ることができます。
特に「親父は頑固で、他の入居者とのトラブルが心配」「タバコやお酒は・・」「家具はどのていど持ち込めるか」など、個人的なことを相談するために、見学をすると言っても過言ではありません。逆に個別の相談ができないような雰囲気なのであれば、その説明者は優秀なスタッフだとは言えませんし、答えにくい質問に曖昧な回答しかできないのであれば、ホーム自体の資質を問われることになるでしょう。 有料老人ホームは高額商品なだけでなく、これからのご家族の生活の根幹となるものです。疑問は何度でも納得するまで確認する必要があるのです。






