20日から22日まで、インテックス大阪で行われているバリアフリー2006(総合福祉展)に行ってきました。特に介護保険制度の導入以降、新しいマーケットの開発を目指して、様々な開発が進められており、今回も350社を越える各種福祉関連企業の参加して、大変盛況でした。
毎年、東京と大阪で行われる福祉展には、『何か目新しいものはないか?』と出かけていくのですが、ここ数年の福祉用具を見ていて、気になることが2点あります。
一つは、商品数が急激に増えてきているのに、オリジナリティや違いが少ないということです。例えば、車椅子を展示しているブースは非常に多いのですが、説明を聞いても各メーカーの商品に違いはほとんどありません。特殊浴槽や車両についても同様です。せっかく多くのユーザーが集まる展示会なので、ありふれた主力商品ではなく、もう少し将来性や視点の違う機器をモデルとして発表しても良いのではないかと思います。
もう一点は、機能だけを重視しすぎるということです。福祉機器、介護機器は、障害者や高齢者、またその介護者をサポートするのが主たる目的ですが、『障害』というものだけに集中して商品開発をしているために、一般ユーザーとして障害者を見るという視点を失っているのではないかと思います。
『立ち上がり補助機能のついた椅子』を例に上げると、今回も多くの会社が展示していましたが、そのほとんどは『補助機械』ということが前面に出ています。介護用ベッドにしても同様です。しかし、今や、椅子は座るだけのものではなく、インテリアの一つとしての役割も果たしています。
基本的に買い物は楽しいものですから、私は自分の部屋で使うのならば、機能が70点でも、必ずデザイン性の優れたものを購入します。介護機能付きであっても、家具である限り『楽しさ』『おしゃれさ』は不可欠なのですが、購買意欲をそそるようなデザインやおしゃれ感覚が絶対的に不足しているのです。
確かに、10年前の『車椅子は灰色で一種類』というような時代から考えると、福祉用具・介護機器は大きく進化してきました。ただ、『障害者・高齢者』とその違いだけを見るのではなく、商品開発の中で、一般のユーザーと同じようにとらえられるかが、新しい福祉用具への脱皮の鍵だと感じています。
2006年04月20日 22:59
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