国民生活センターが、全国1530の有料老人ホームを対象に行った調査によると、過去3年間に退去者(死亡を除く)がいるホームは82.7%に上ることがわかりました。その理由は、「病気治療」(63.2%)、「けがの治療」(17.6%)の他、「大声や暴力、徘徊(はいかい)など利用者が迷惑」(9.1%)や、「高齢化に対応できない」など認知症や介護の重度化を理由とした退居も含まれていたことがわかりました。
ホーム側は契約時の重要事項説明書にある「信頼関係を維持できなくなった場合」「共同生活の秩序を乱す行為があったとき」などの条項を根拠としているとのことですが、同センターは、「終身利用」「終身介護」などと宣伝しながら、認知症や介護度の重度化などを理由に退去させることができる重要事項説明書の条項には問題がある、とする報告書をまとめて、厚生労働省に改善を要望しました。
この途中退居は、 入居後、最もトラブルとなる可能性の高いものの一つです。就寝介護と説明を受ければ、何があっても大丈夫だと家族や入居者は考えてしまいますが、実際は認知症や長期入院等で途中退居を余儀なくされるケースもあります。病気治療も、末期のガンなどホームに戻れる可能性のない場合だけでなく、入院期間や、その病状に対応できないということで、強制的に退居を求められるケースもあります。ですから、どのような場合に退居を求められるのか、また実際の退居事例等をしっかり確認して、有料老人ホームを選ぶ必要があります。
2006年03月11日 23:03
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